既存地下再利用
建物概要
基本計画
支持地盤の確認
解体・地下工事
工事記録
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基本計画
1. |
飲食事業者ニーズによりB1階から3階までを飲食専門賃貸ビルとして復活させたい。特に、B1階は3階より事業性の高い重要な階です。 |
2. |
ライフサイクルコストの面から貸し主・使用者の相互メリットを出すため飲食業専門一括貸しを行い、双方の維持管理の簡便さを実現したい。その為、内装についてはスケルトン賃貸を基本とし、将来の環境変化への対応も考慮したリノベーション形を折り込みたい。 |
3. |
従来は床面積指向であったが、将来の環境変化への対応も考慮し空間賃貸を取り込む。又、外装も賃貸の一部と考え、デジタル光調光設備を壁面に投入しテナント利用で満足を得たい。 |
【建て替えによる旧地下躯体が背負う問題点1】 |
1. |
水位が高い地盤であり、工事中の地下水の移動は隣接家屋へ与え、事後の影響は補償等致命的要素となります。当然ながら、隣接店舗は平常営業を確保しなければならない。 |
2. |
既存建物は地下3階を潜函工法(GL−13,940中間支持層)により造られた。その後、建てられた隣接家屋はこの地下壁が土留めの代用となり、双方共に最も接近した建物配置で建設されています。よって、解体を含めた施工難度が大きいものとなる。 |
3. |
敷地間口8.0mはビルとしては経済スパン。既存地下壁厚計1.2m〜0.5mであり、建て替えによる大きな寸法減は部屋としての価値が期待出来なくなる。 |
【建て替えによる旧地下躯体が背負う問題点2】 |
地下工事の条件 (浮力対策と旧支持地盤の確認が基本条件です) |
1. |
建て替えによるB1階〜3階の建物総重量 ≦ 既設建物支持地盤再利用による支持耐力 |
2. |
支持杭方式による建設コスト > 既存躯体利用による直接基礎建設コスト |
3. |
既設建物解体と新築施工時及び竣工後の建物重量 > 浮力
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浮力 P=wp−(W+pg)
が工事計画・安全計画の要となります。
wp:基礎底面に作用する水圧
W:構造物の重量(解体と施工時)
pg:地下壁に作用する土との摩擦抵抗力 |
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