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解体・地下工事
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解体・地下工事


【解体工事】

旧建物は経年約35年のS造コンクリート被覆・地下3階地上6階、塔屋2階、用途は飲食系主体で数回改修された経歴を持つ建物です。
地上階はすべて解体されますが、地下階は柱、梁、スラブはすべて撤去し、外壁・底版は再利用しました。再利用率は、建物全体の重量比で50%、地下部分でのそれは85%です。従来工法と比べ建設廃材率の効果がコストダウンにも結びつきました


解体工事にあたっては、地下部分を箱体として残すため、地下水圧で生じる浮力による浮き上がり防止策や柱・梁の撤去による壁の土圧、水圧に対する構造体の補強、及び旧躯耐の漏水対策(旧躯体の有効利用の観点から地下湧水処理用2重壁の設置なしを実現)が技術的な課題となりました。
また、現地の地下常水面はGL−2.5mであり、地上階の解体を進めると杭地業がない旧建物は偏芯した建物から5階を解体した時点で水圧による浮力で建物が浮き上がる可能性が出ました。
これを抑止するため複数案の中からカウンターウエイト・バランス工法(上部を解体した重量分、地下から建て替え工事を進め解体と新築の重量バランスを考慮した同時進行工事)で進めることにしました。
特に今回は、コスト対策等中小規模のビルに合った工法を、採用することとなりますので、通常市場品を使用してきめ細かい施工や管理で行ける方法を計画して実施に踏み切る事にしました。
実施計画は浮力対抗重量を2,200dとし壁面摩擦抵抗は施工方法・状況に応じて安全率数値として確保しながら進めていきました。

箱の中に新築



【地下工事】
地下躯体新設工事は旧地下の底版と外壁の再利用となります。施工当初は既存の1階床を作業地盤として活用し、山留め壁として旧地下外壁を、それを支える切梁材として各階既存床梁をそれぞれ利用するため、基礎から上階へと工事を進める順打工法を採用しました。このため不要となる部分(柱・梁・スラブ)の順次解体に伴い代替え支時材(切梁)、下部の柱を撤去する事による上階躯体の支持工事等と新設躯体の構築を繰り返し行う必要があり、効率的な施工計画と入念な安全管理が必要とされました。
また、旧躯体からの漏水処置対策も地下居住空間の最大限確保の観点から事前処置として重要な項目ですので慎重な施工を実施しました。

・旧地下3階の壁に付いている柱を撤去しながら、各補強を実施中

・狭い空間での作業、フレッシュ空気導入装置で安全作業

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